Chunky Creators は、現在準備中です。

2021/04/27 08:48

皆様、こんにちは。
chunky cookieオーナーバリスタの吉田勇貴です。

いよいよ、新作ブレンド「木漏り唄」のリリースが明日となりました!
今回は、新作ブレンド制作の裏話を簡単にお話しようかと思います。

この新作ブレンドの制作自体はある珈琲豆との出会いから始まりました。
プライベート飲み用に買ったブラジルをひたすら低温焙煎で甘みを引き出したらどうなるのかという実験をしてみたんです。

その時に使った豆が、木漏り唄の制作に関するお話で何度も出てきている「ブラジル・モンテアレグレ」でした。
日本の珈琲文化において切っても切り離せないブラジルですが、
日本のブレンドの多くはブラジルを主軸に創り上げており、純喫茶の味やコーヒーの生産国は?と聞かれてブラジルと答える方も非常に多いと思います。

そもそも、なぜブラジルの豆が日本の珈琲文化と強く結びついているかというと、
珈琲が文化として広く日本に普及した明治時代頃の話になります。

そもそも、鎖国以後の江戸時代から珈琲の輸入自体はあったようなのですが、
大衆文化として根付き始める明治時代に日本人のブラジル移民が非常に多く、その移民した日本人はコーヒー農園の労働者になる人が多かったそうです。

その頃、日本政府も日本人移民の生産した豆を大量に輸入して移民した日本人を経済的に支援する動きが強かったそうで、
そうした背景から日本人の「珈琲といえばブラジル」という文化が出来ていったそうです。

そして喫茶店文化の礎を築いたといわれる「カフェパウリスタ」も、
ブラジル産の珈琲の輸入や、日本国内での珈琲の普及を目的とした日本で最初の近代的な純喫茶でした。

ブラジルサントスの輸入に大きく貢献していたというのは有名な話ですが、パウリスタの創業者の方こそが日本人を
コーヒー農園の働き手としてブラジルに移民させる流れの発起人だったそうですね。

こうした歴史的な流れから日本の珈琲文化にブラジルが根強く結びついていったそうです。


つまり、ブレンドの軸にブラジルを使うのは王道過ぎて面白みが無いなぁと感じていたんです笑
レミニアやカレイドでは、意地でもブラジルを使わないと決めていたくらいです笑

ですが、「ブラジル・モンテアレグレ」を40分かけてひたすら低温焙煎してみた結果、
蜂蜜の様に驚くほどの甘みが出たんです。
正直、ここまでのポテンシャルが出るとは思っておらず、軽い気持ちで暇つぶし程度にやってみた焙煎でした。
王道のブラジルだけあって馴染みやすい味だし、ブラジルとは思えない程のクリアさがあるこの豆は絶対ブレンドで使える!となりました。

ちょうど、その頃に比較的買い求めやすく、味も昼夜問わずに毎日でも飲みたくなるようなブレンドの制作案が出ていたので、
あえて避けていたブラジルを思い切ってブレンドの軸にすることを決め、新作ブレンドの制作がスタートしました。

しかし、いくらクリアとはいえブラジルはブラジル。どうしてもブラジルらしいナッツ感が前に出てしまう為、豆同士の調和をとるのが大変でした。
甘さの軸を構成する要素としてモンテアレグレとコスタリカ・ホワイトハニーを。
飲み応えを生み出すコクとしてコロンビア・クレオパトラを。
それでも、味の立体感を作り出せずに辿り着いたのが、タンザニア・キリマンジャロによる輪郭作りでした。

おそらく仕上がりが納得いかずに作り直した回数は「木漏り唄」が一番多かったのではないかと思います。

あえて、ブラジルを避けながらも結局ブラジルの偉大さに感動して生まれたブレンドです。
たぶん、chunky cookieの珈琲を好きだと言っていただける方々にかなり刺さるブレンドになったんじゃないかと自負しております笑

いよいよ、明日のリリースです。
通常ブレンドはもちろんのこと、ドリップバッグ版もご用意しておりますので、
ぜひともお楽しみいただきたいと思います!